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東芝、省エネモーター量産、産業用 ベトナムで年120万台
2011/11/25
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産業用モーターはポンプや送風機など幅広い用途に使われる。大量の電力を使うため、米国で10年12月にモーターの省エネ規制が導入されたのを皮切りに欧州や中国でも今年から規制が強化された。東南アジアや豪州などでも省エネ型の需要が拡大している。

東芝は省エネ型の産業用モーターをベトナムで量産する。世界規模で産業用モーターの環境規制が強化されるのをにらみ、昨秋稼動のベトナム工場の年間生産能力を現在の12万台から2015年までに120万台に増強する。

日本向けには消費電力を最大25%減らせる新商品を供給する。

産業用モーターはポンプや送風機など幅広い用途に使われる。大量の電力を使うため、米国で10年12月にモーターの省エネ規制が導入されたのを皮切りに欧州や中国でも今年から規制が強化された。東南アジアや豪州などでも省エネ型の需要が拡大している。

日本の規制強化は15年度の見通しだが、東芝は東日本大震災後の電力不足で規制強化前でも省エネ型の需要が増えると判断。来春からベトナムから日本への輸出を始める。日本市場向けにはモーターの構造や素材を改良したのに加え、電流を制御するインバーターの低消費型を新たに開発。従来型モーターに比べ消費電力を最大25%削減する。

東芝は省エネ型の量産により、15年度のモーターの売上高を11年度計画比2・3倍の700億円に引き上げる。このうち約半分はベトナム工場で生産する。

省エネ型産業用モーターでは独シーメンスなど海外勢が先行した。モーター単体を省エネ化するとコストがかさむため、日本メーカーはインバーターを追加してモーターシステム全体で省エネ化する技術を高めていた。

日本経済新聞11月15日

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